2017年 7月5日千葉県内某所 中型MIX犬一斉手術の報告
地域管轄保健所より千葉県動物愛護センターに報告が上がり、ちばわんが相談を受けていた千葉県某所、多頭飼育現場の中型犬22頭(オス13頭、メス9頭)の一斉不妊・去勢手術を7/5に実施いたしました。
5月、管轄保健所、千葉県動物愛護センター
ちばわんメンバーの数名で、まず現場の視察を行いました。
広い敷地の5カ所に分けて繋留されていた犬達には
犬同士の争いによる怪我などもなく
飼い主である高齢男性からある程度の世話をされ可愛がられていることは
犬達の様子を見てすぐにわかりましたが
増えすぎてしまった犬の頭数は
飼い主だけで世話や管理ができる範囲をはるかに超えている上に
飼い主である高齢男性からある程度の世話をされ可愛がられていることは
犬達の様子を見てすぐにわかりましたが
増えすぎてしまった犬の頭数は
飼い主だけで世話や管理ができる範囲をはるかに超えている上に
このままでは今後も無限に増え続ける可能性が大きく
なんとしても繁殖だけは早急に止める必要がありました。
地域的に、犬の不妊・去勢手術の必要性はほとんど認識されておらず
子犬が産まれたら、近所の人たちに譲るなど
昔ながらの犬の飼い方が今もなお続いていたことなどから
飼い主自身、問題に気が付きにくく
今ほどの頭数にまで増えてしまってから初めて、
地域的に、犬の不妊・去勢手術の必要性はほとんど認識されておらず
子犬が産まれたら、近所の人たちに譲るなど
昔ながらの犬の飼い方が今もなお続いていたことなどから
飼い主自身、問題に気が付きにくく
今ほどの頭数にまで増えてしまってから初めて、
事の重大性を思い知ったのかもしれません。
人が敷地内に近づくと一斉に始まる大音量の吠え声、匂いなど
「ちょっと増えすぎてしまった」では済まされないほど
近隣住民の方々にとっては深刻な問題であっただろうと思われます。
人が敷地内に近づくと一斉に始まる大音量の吠え声、匂いなど
「ちょっと増えすぎてしまった」では済まされないほど
近隣住民の方々にとっては深刻な問題であっただろうと思われます。
7/5一斉手術実施日当日は早朝から
千葉県動物愛護センター獣医師2名、看護師1名、男性職員2名
ちばわんメンバー10名の計15名が集合して手術準備を整え
山口獣医科医院獣医師1名・看護師1名
さかい犬猫クリニック獣医師1名にて手術を実施しました。
飼い主である男性も自ら進んで犬を運んで来たり
体重測定時に犬を保定するなどとても協力的でした。
一頭ずつ、体重・年齢・性別を確認し
記録していきました。
健康上、大きな問題を抱えている子はおらず
順番に鎮静を打ち、落ち着いてから麻酔をかけます。
麻酔が効いてから毛刈りを行い
手術スタートです。
ワクチン接種も行い
麻酔が効いている間に、ノミダニ駆除
爪切り・耳掃除・ブラッシングなど 出来る限りのケアをしました。
麻酔が効いている間に、ノミダニ駆除
爪切り・耳掃除・ブラッシングなど 出来る限りのケアをしました。
獣医師さん達も暑い中、ほぼノンストップで
22頭の手術を行ってくださいました。
スピーディーかつテキパキと手術を進めて
犬が受ける負担をできるだけ少なくするという
獣医師さん達の心遣いが伝わってくるようでした。
犬が受ける負担をできるだけ少なくするという
獣医師さん達の心遣いが伝わってくるようでした。
動物愛護センターの方々も
汗を流しながら頑張ってくださいました。
一頭でもセンターに入ってくる犬や猫を事前に食い止めたい。
蛇口を止めなければならない。
その想いは一緒です。
汗を流しながら頑張ってくださいました。
一頭でもセンターに入ってくる犬や猫を事前に食い止めたい。
蛇口を止めなければならない。
その想いは一緒です。
⑭ニコ メス
毛刈りの段階で、左下乳房に大きな腫瘤が確認でき
大きな乳腺腫瘍なのかと思いきや
なんとヘルニア、つまり外から触れたものは腫瘍ではなく、
子宮外に出てしまっていた胎児でした。
子宮からはみ出た場所でそのまま胎児が育ち
子宮からはみ出た場所でそのまま胎児が育ち
あと数日処置が遅ければ、おそらく恐ろしい苦しみの末に
亡くなっていたのでしょう。
手術が間に合って良かったです。
亡くなっていたのでしょう。
手術が間に合って良かったです。
命拾いしたニコ、絶対に幸せ掴もうね。
手術終了後、22頭すべてが覚醒したことを確認して
作業は終了となりました。
翌日には代表、副代表が再訪問を行い
全頭元気にしていることを確認しております。
そしてメス9頭のうち、5頭が妊娠しており
あと数日、数週間過ぎていたら
犬の頭数は倍に殖えていたことになります。
望まれない命が、引き受け先のない子達が何頭も
この世に送り出されていました。
胎児だって、もちろん命です。
堕胎については異論のある方もいらっしゃるかもしれませんが
こういった現場で避けて通ることができない現実があります。
こういった現場で避けて通ることができない現実があります。
もし産まれてしまっていたら、
確かに幼犬は欲しがる人も多いですから、
子犬達自体には引き受け先があったかも知れません。
しかしその分だけ他の犬達の行き場がなくなることになり
殺処分頭数が増えることに必ずつながります。
適正に犬を飼育できる人間の数のほうが少ないという事実がある限り、
この図式が変わることはありません。
こちらの現場では、犬は常に一頭ずつ繋留されており
自由に交尾できる環境ではないにも関わらず
9頭中5頭ものメス犬が妊娠していたのです。
不妊、去勢手術を行わずして人間が繁殖のコントロールができるなど
とてつもなく甘い考えだと思います。
はっきりと言えることは、不妊・去勢手術なくして
動物愛護活動はあり得ない、殺処分削減などはなし得ないということです。
不妊・去勢手術の終わった犬達については
これから預かり先、譲渡先の募集を開始いたします。
個別の犬紹介につきましては別途ブログにてご案内いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
以上、中型犬MIX22頭一斉不妊・去勢手術のご報告でした。
by chibawan-tnr
| 2017-07-10 16:10
| 多頭飼育現場一斉手術
ちばわんが各地で行っている地域猫活動(TNR)の報告です
by chibawan-tnr
S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
ちばわんリンク
カテゴリ
全体TNR年間活動実績
TNR活動報告
多頭飼育現場一斉手術
お知らせ
未分類
最新の記事
2023年 TNR年間活動実績 |
at 2024-03-14 10:07 |
2022年 TNR年間活動実績 |
at 2023-04-10 11:06 |
2021年 TNR年間活動実績 |
at 2022-03-26 14:38 |
2020年 TNR年間活動実績 |
at 2021-02-23 16:52 |
2020年11月 千葉県一斉手術 |
at 2021-02-23 15:46 |
以前の記事
2025年 12月2024年 03月
2023年 04月
2022年 03月
2021年 02月
2020年 01月
2019年 04月
2018年 08月
2017年 07月
2016年 12月
2016年 10月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 07月
2013年 06月